フィンランドで日本語教師の実情は？フリーランスの仕事スタイルについて！

「海外で日本語教師として働くってどんな感じ？」という疑問にお答えします。

フィンランドでの僕のフリーランス日本語教師の体験や、仕事の実態、収入についてご紹介したいと思います。

今日本語教師を目指している方や海外での仕事に関心がある方はぜひ参考にしてくださいね！

日本語教師の資格と取得方法について

僕は主にオンラインで、フィンランド在住者や外国の学習者に日本語を教えています。

自営業として独立し、クライアントと時間調整しながらフリーランスで働いているため、自由度が高いのが特徴です。

日本語教師の資格は、以下の3つの方法で取得可能です↓

僕はこのうち3つ目の、420時間の講座を受けて資格を取得しました。

資格取得のためには50万円ほどかかりましたが、タイミング次第で入会金割引などのキャンペーンもあるため、時期によって費用を抑えることもできるようです。

僕の場合、平日は本業で働きつつ、土日はみっちりと講座に通い詰めて約1年で資格を取得しました。

この学びの期間はなかなかハードでしたが、同じように学んでいる方たちと知り合い、仲間もできたので今でもその繋がりはありがたいと感じています。

現在、日本語教師の資格は必須ではなく、資格がなくてもオンラインプラットフォームなどで日本語を教えることができます。

実際、語学交換サイトではプロではないけれど日本語を教えたい人も多く、日本語学習希望者と出会いやすいです。

しかし、資格があると日本語学校での勤務やオンライン授業の信頼度が上がり、仕事の機会も増えるため、プロフェッショナルな教師を目指すならば資格を取得するのは一考の価値があります。

2024年から日本語教師の国家資格がスタートしました。

この国家資格を取得すべきか悩む方もいるかもしれません。

日本語教師が国家資格になることで、今後は日本の学校や海外の正式な日本語コースでは資格が求められるかもしれませんが、現時点では必須ではありません。

今のフリーランススタイルなら資格がなくても問題ないですが、今後のことを考え僕も国家資格取得を視野に入れています。

僕はゼロから日本語を学ぶ方を中心に、ひらがな・カタカナの基礎から文法までを教えています。

初級者に教えるために日本語教師養成講座で学んだ内容が役に立ち、文法や発音をどう教えるか、学習者が分かりやすく理解するためのスキルも身につきました。

僕のレッスンでは、特にスピーキングに力を入れています。

学習者が自然な日本語を使えるよう、日常会話に近いスタイルで話せることを目指しているため、教科書的な硬い表現ではなく、カジュアルで使いやすい日本語を重点的に指導しています。

生徒が話しやすいよう、たくさん質問してリラックスした雰囲気で話せる時間を大切にしています。

週の稼働時間は、そのときのWeb関連の仕事の量に合わせて変動しますが、日本語を教えている時間は10時間程度。

月によってはもう少し増えることもあり、個人レッスンの生徒さんが多いと20時間以上教えることもあります。

収入面では、1週間に教える回数によって収入が変わりますが、平均して月収に換算すると1600〜3300ユーロほどになります。

円安の影響もあり、日本円にすると現在は高めに感じるかもしれませんが、フィンランドの生活費を考えると妥当な額といえます。

SNSを活用し、そこからの紹介で新しい生徒さんと繋がることが多いです。

また、語学エクスチェンジサイトを使えば、日本語を学びたい人が条件に合う教師を探せるので、特にマーケティングに力を入れずとも生徒さんが増えることもあります。

僕の場合、企業研修やグループレッスンも依頼があり、レギュラーの生徒さんからの紹介で広がることも少なくありません。

海外で日本語教師として働くと、教えた人が日本の文化や言葉をどんどん吸収してくれる様子がとてもやりがいに繋がります。

僕自身も生徒さんの勉強意欲に触発されるので、もっと良い教え方ができないかと考える毎日です。

文化の違いから生まれる面白い質問や、「どうしてこの言葉を使うの？」という素朴な疑問もあり、日本語や日本文化の魅力を再発見する場面がたくさんあります。

フィンランドでフリーランスの日本語教師として働く日々は、自由度が高く、自分のペースで働ける点が魅力です。

国家資格が導入されたことで資格の意義も増し、より安定した働き方を目指すなら取得も良い選択肢になりました。

日本語教師は日本国内だけでなく、海外でも人材不足のため、幅広い年齢層が挑戦できる仕事です。

興味がある方はぜひ日本語教師を検討してみてください。