フィンランドに移住して早5年。
ここで暮らし始めてから、日本との違いに驚かされることが日々の楽しみにもなっています。
なかでもフィンランドならではの素敵な習慣や価値観、自然との関わり方など、実際に暮らしてみないと気づけなかった「日本とは違う魅力」をたくさん発見してきました!
今回は、そんなフィンランドの「暮らして気づいた」日本との違いや魅力についてご紹介したいと思います。
これからフィンランドに旅行を計画している方や、いつか移住を考えている方にも参考になるかと思います。どうぞ最後までお楽しみください!
自然との共存が生活の一部
フィンランドはその広大な自然が最大の魅力です。
国土の約70%が森林で、湖も多く、夏にはブルーベリーやラズベリーなどのベリーを、秋にはさまざまなキノコを自分で採取することができます。
フィンランドには「自然享受権」という、森の中の植物や果実を誰でも自由に採る権利があるんです。
都市部のヘルシンキでも、少し歩くと豊かな緑や美しい海が広がり、気軽に自然を楽しめる環境です。
オーロラが見られるのはさらに北のラップランドですが、フィンランドの自然のなかで感じられる静かな美しさは、何ものにも代えがたいですね。
フィンランドで暮らすようになってから、自然への感謝が深まり、自然と親しむことの大切さを実感しています。
治安が抜群に良い
フィンランドは治安が非常に良く、安心して暮らせる国です。
田舎のヨエンスーという街に住んでいたこともありますが、深夜に一人で出歩いても不安を感じたことはありませんでした。
暗くなるのが早い冬のフィンランドですが、女性が一人で歩いても比較的安全で、犯罪率も低く、都市部のヘルシンキでも危険を感じることはほとんどありません。
治安について多少気になるエリアもありますが、リサーチすれば安心して暮らせる地域が見つかります。治安が良いことはフィンランド生活の大きなメリットです。
教育制度が素晴らしい
「フィンランドは教育大国」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
フィンランドでは、教育が国の重要な柱とされており、大学までの学費は無料。
学割も充実していて、学生はレストランやカフェでも割引が適用されるため、学生生活が経済的に支えられています。
また、フィンランドでは教師のレベルも高く、教育実習も非常に手厚いそうです。
教師になるためには修士号が必須で、教えることへの高いプロ意識が育まれています。
授業は日本のように指導するというよりは、生徒が自発的に学ぶ環境が大切にされていて、見ていて印象的でした。
子どもやペットに優しい社会
フィンランドは子どもやペットに優しい国としても知られています。
子どもが生まれると、「ベビーBOX」と呼ばれるセットが国から支給され、衣類やおもちゃ、日用品が一通り揃います。
また、ベビーカーを押していればバスや電車の料金が無料になるので、小さなお子さんを育てやすい環境が整っています。
一方、ペットにも優しい環境で、夏のテラス席には犬連れのお客さんも多く見かけます。
公共交通機関でもペットをケージに入れなくても乗れる場合が多いのは驚きでした。
環境保護の観点からも、フィンランドには保護犬を引き取って家族に迎える文化が根付いています。
充実した政府の支援
フィンランドは福祉国家で、政府の支援制度が充実しています。
住宅手当や失業手当、学費免除などさまざまな支援があり、経済的なサポートを受けられるため安心して暮らせます。
例えば、学生には月に200〜300ユーロの支援があり、生活費の一部が補助されることで、経済的な負担を軽減できます。
特にフィンランド語を学ぶ移住者には、フィンランド語を学ぶための学校が無料で提供され、さらに失業手当を受けながらインターンシップなどを経験して就職に備えることも可能です。
このように支援が厚いため、移住者にとってもありがたい仕組みだと思います。
仕事とプライベートの両立ができるスローライフ
フィンランドでは午後3時から4時には仕事を終え、残りの時間を自分のために使うことが多いんです。
友人や家族とスポーツをしたり、ゆっくりとした時間を過ごしたりと、仕事以外の時間も大切にする文化があります。
休日には湖畔のコテージでのんびり過ごし、サウナでリラックスするのがフィンランド流の週末の過ごし方です。
僕もこちらで暮らすようになってから、仕事とプライベートの時間をしっかり分けることができ、心身ともにリフレッシュする大切さを実感しました。
コテージで過ごす週末はインターネットもつながらないため、スマホを置いてゆっくり過ごせるのもまた魅力です。
環境保護意識が強い
フィンランドは環境に対する意識がとても高い国です。
食品の包装は日本のように過剰なプラスチックを使わず、必要最低限に抑えられています。
スーパーではエコバッグが主流で、使い捨てビニール袋を見かけることはほとんどありません。
また、犬の散歩用の袋も生分解性の素材を使っており、環境への配慮が随所に感じられます。
さらに、フィンランドでは「セカンドハンド」が根付いており、不要になったものを人に譲ることが当たり前になっています。
古着や家具も中古ショップで買うのが一般的で、親戚や友人同士で物をシェアする文化が自然と広がっているんです。
こうした環境を守るための生活スタイルは、日本とはまた違った魅力だと感じています。
おまけ:ゴキブリがいない快適さ
そして最後に、フィンランドにはゴキブリがいません!
涼しい気候が続くため、日本のような高温多湿の環境がなく、ゴキブリの繁殖が抑えられているようです。
虫嫌いの方にはこの上ない環境ではないでしょうか。
まとめ
フィンランドで暮らして感じた魅力的なポイントをまとめると、次の7つです。
- 自然が身近にある
- 治安が良く安心
- 教育制度が手厚い
- 子どもやペットに優しい
- 手厚い政府のサポート
- プライベートを大切にするスローライフ
- 環境への配慮が行き届いている
フィンランドでの生活は、ゆったりとした時間の流れと、個人を尊重するライフスタイルが大きな特徴です。
皆さんのフィンランドへのイメージがさらに広がれば嬉しいです!
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